ロゴ

ブラジル代表チームを支えたバイオ燃料飛行

残念ながら決勝進出が叶わなかった”カナリア”、ブラジル代表チーム。
開催国チームとして素晴らしいプレイを見せてくれた選手たちに、改めて拍手を送りたいですね。

このブラジル代表チームの活躍を、「バイオマス」技術もじつは密かに支えていたことをご紹介しましょう。ブラジルのチームスポンサーでもあるゴル航空は、チームの各試合会場への航空移動をサポート。その燃料に用いたのが、バイオ燃料――コーン油、植物油、ジェット燃料による混合燃料を採用しました。

選手たちの移動に使われたのは、バイオ燃料で飛べるジェットエンジンを特別搭載したボーイング737-800機。ゴル航空がそのバイオ混合燃料を使って飛ばしている航空機は、選手輸送だけにとどまりません。ワールドカップ期間中、ゴル航空の約200回に及ぶ商業飛行にもバイオ燃料が使用されているのです。

バイオ燃料飛行は、決して空想の産物ではありません。GE Brazilの社長兼CEO、ジルベルトは「環境性と経済性を両立するテクノロジーを採用することには多くの利点があるんですよ。航空会社の生産性向上、環境負荷低減、そして運用コスト削減を同時に達成できるんですから」と言います。GEはこのジェットエンジンを、合弁会社のパートナーとして製造しています。

ブラジル代表チームが使用する機体の塗装は、双子のアーティスト、
オタビオとグスタボ・パンドルフォによるオリジナルデザイン。この写真は
「オス・ジェメオス(双子)」の名で活躍する彼らの作業風景。

ブラジル代表チームのスポンサーでもあるゴル航空は、バイオ燃料飛行によって、二酸化炭素排出量を約218トン削減できると見込んでいます。ゴル航空のセルジオ・キト最高経営執行者は、ブラジルの空を汚染から守り、民間航空機産業をより持続可能なものにするために尽力すると語っています。

GEは2007年から、軍用機と商用ジェット機の双方のエンジンでバイオ燃料をつかった飛行テスト・利用を進めています。2008年には、ヴァージンアトランティック航空がバイオディーゼルを燃料とするGEのエンジン4基を搭載したボーイング747型機で、ロンドン・アムステルダム間の飛行に成功。また2010年の地球の日(4月22日)には、GE製エンジンを搭載した米海軍戦闘攻撃機F/A-18「グリーンホーネット」が、バイオ燃料と灯油の混合燃料による超音速飛行に成功しました。

GEは2016年から10年間、エンジンテスト用に毎年50万ガロンのバイオ燃料を購入する計画です。ジェットエンジンの巨額の受注残高により、テストが山場を迎える時期には、毎年最大1,000万ガロンまで購入規模を拡大する選択肢も用意しています。

GEアビエーションで代替燃料研究を主導するチーフテクノロジストのマイクは、「ジェット燃料向け代替資源の開発は、航空機産業にとっても環境にとっても良いことばかりです」と語っています。

バイオ混合燃料による超音速飛行に成功した米海軍戦闘攻撃機「グリーンホーネット」