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IoT時代の病院像とは? GEヘルスケアが提案する「Brilliant Hospital」

GEはいま、インダストリアル・インターネットの活用を拡げるため、積極的に経営資源を投下しています。インダストリアル・インターネットが普及し、産業分野で高度なデータアナリティクスの成果を「効率化」というかたちで得られれば、たとえば航空機エンジンの燃料消費や長距離貨物列車の運行システム、火力発電の燃焼効率の改善をわずか1%図るだけでも、年間およそ580億ドル(約6兆6,120億円)の経済効果を生み出すことが可能だとGEは試算しています。

これらのインフラ分野だけでなく、ヘルスケア分野でもインダストリアル・インターネットを活用するために、私たちは新たな取り組みを始めています。

団塊の世代が75歳以上となる2025年に向けて、日本のヘルスケア市場は大きな構造変化が求められています。高齢化が世界に類を見ないスピードで進み、国民医療費も40兆円を超える日本は「課題先進国」として、前例のない数多くの問題を乗り越えていかなければなりません。医療現場では、医療機器の稼働率改善や検査需要の増加、高齢患者ケアへの医療スタッフの負担増加などといった課題に対し、より具体的かつ持続的な解決策が求められています。

このような課題に対し、GEヘルスケアが提案する未来型の解決策が「Brilliant Hospital(ブリリアント・ホスピタル)構想」です。

「Brilliant Hospital構想」とは?
これは、インダストリアル・インターネットを医療現場において活用し、医療従事者や経営者に対して新たな知見を提供するGEへルスケアの新しいサービス体系。病院内のモバイル端末や電子カルテでデジタル化された院内業務、ネットワークにつながる医療機器とその情報、従業員のオペレーションデータや臨床データなどをネットワークで接続し、収集したビッグデータを病院運営に活用していく、そんな未来型の病院が「Brilliant Hospital」です。

従来の病院向けサービスモデルは、製品が「壊れたら直す」というような顧客からの依頼ベースの保守サービスが主流でした。機械に発生した問題に対する解決策を提供することが、メーカーの役割と考えられていたからです。しかし今、多機能化する医療機器、また増加する検査需要や医療従事者の患者ケア負担など、日々医療現場の課題に追われ奔走する病院において、このような受動型のサービスに変革が求められてきています。

インダストリアル・インターネットを活用した「Brilliant Hospital」では、院内の様々な課題が生じる前に「何が起こるのか?」をビッグデータ分析で予測的に導きます。院内の人・モノの情報をつなぎ、データを病院の資産にすることで、病院経営の最適化が可能になるのです。

サービスモデルの進化

じつは、すでに実際に「Brilliant Hospital」を導入した病院があります。
三重県の伊勢赤十字病院では、放射線科の血管X線撮影装置3台で「Brilliant Hospital構想」のパイロットプロジェクトを実施。装置の故障を予知する解析能力を活かしてメンテナンスを行うかたちにおいては、緊急修理時間ゼロ、装置の修理時間も約40%減少という十分な成果が報告されました。

放射線科における血管X線撮影装置3台でのパイロットテスト結果

医療機器の稼働率向上は、院内システム稼動の信頼性向上につながり、さらに検査受入れの増加、ひいては病院の経営改善にもつながっていきます。

変化する医療機器「メーカー」のあり方
「Brilliant Hospital構想」を謳うGEヘルスケア・ジャパンは、「機器の販売と保守を行うメーカー」から病院のビジネスパートナーとして様々な院内課題をサポートする「ソリューションカンパニー」への変革を進めています。GEヘルスケア・ジャパンのこれからの事業のポイントは、アウトカム・ベースド・アプローチ。つまり顧客である病院やクリニックにとって成果は何であるか、をあらゆるアプローチの起点にするというもの。「臨床におけるアウトカム(Clinical Outcome)」、「経営におけるアウトカム(Economical Outcome)」、「生産性におけるアウトカム(Operation Outcome)」の3つの観点から、顧客ごとに異なるアウトカムを理解し、顧客の思いを共有しながら多様化する課題に柔軟に対応することのできる体制を整えています。

この変化は、GEが目指す「Digital Industrial Company(デジタル・インダストリアル・カンパニー)」の、ヘルスケア分野の取り組みのひとつでもあります。現在、GEへルスケア・ジャパンのサービスネットワークには、日本国内だけで約3,500以上の医療機関と約14,000台以上の医療機器が接続されており、膨大なネットワークを介してデータを取得する準備が整っています。GEが開発した産業用クラウドプラットフォーム「Predix」をベースに、クラウド上で病院データを共有し分析を行うことで、ダイナミックな変化にも迅速に対応できる病院運営のサポートを目指します。

「Brilliant Hospital」の構図の中には、集積されたデータという資産を活用・分析し、患者さんに安心・安全な治療を提供することを軸に、常に進化し続ける病院像があります。ビッグデータを最大限に活用することで、日本の病院環境が将来大きく変わる日も近いかもしれません。