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ダイバーシティを成果に:175か国で多様な事業を行うGEの場合。

ダイバーシティ=多様性 を成長の源泉としてきたGE
今年5月に経済産業省から発表された「ダイバーシティ経営企業100選」。日本GEは、年齢や性別、国籍そして障害の有無などに関わらず社員が持つ能力を発揮できる環境を整え、ビジネスの成長を促進していることが評価され、その1社に選ばれました。175か国で約30万人の社員が働き多彩な事業を行うGEにとって“ダイバーシティ=多様性”はまさに成長の源泉そのもの。GEでダイバーシティがいかに活かされているのか、その一端をご紹介します。

#1 「インドで育った私は“今日が大事” という考え方が基本。仕事の姿勢にも通じています」
「日本では “どちらから来たんですか” と必ず聞かれますが、ロンドンやニューヨークでは、あまり受けない質問ですね」 と笑うのは、マンダール・ワヴデ。インドで生まれ育ち、日本の大学で学んだマンダールは香港や日本で働いた経験をもちます。現在は金融事業部門、GEキャピタルでサービス品質や業務効率を高めるための変革を推進するチームの責任者を務めています。マンダールがGEに入社して最初に着任したのは不動産事業部門。続いてメディア事業部門(2013年に他社へ事業譲渡)でアニメコンテンツ企業のM&Aに携わったのち、製造業のファクトリー・オートメーション等を手掛けるソフトウェア事業部門の日本の責任者を経て、現職にあります。

左:マンダール・ワヴデ(GEキャピタル チーフ・トランスフォーメーション・リーダー)
右:靏田優美子(マンダールのチームメンバー)

「これまでもGEでさまざまな事業に関わりました。事業ごとにお客さまのタイプも大きく違う。外資系テレビ局と仕事をしたあとの異動先では、ニッポンの古き製造企業のお客さまと・・・という具合です。そうして養うことのできた様々な視点や経験は、すべて肥やしになっています」

そんなマンダールが率いるチームのメンバー、靍田優美子も加えて、チームの環境について聞いてみました。
靍田:たまにランチ時間にみんなで集まってイノベーション・アイデアを出し合うんです。仕事上の課題や、日頃気になることなど、話題はさまざま。もう、みんなどんどん発言するんです。
マンダール:異なる視点を得ることはすごく大事。発言や提案を恐れる必要はないですよね。考え方なんて人はみんな違うことがあたりまえ、逆にみんな同じ考えだったら気持ち悪いし、集まる価値がない。ビジネスの世界は杓子定規じゃない。世の中に間違いはないし、どんなことも、必ず何かに繋がっていきますから。
靍田:マンダールさんは常にダイレクトな姿勢。ものごとを正しく理解して公平で率直な指摘をくれるので、いつでも本音で取り組める。互いを尊重できる信頼と安心があるから、立場に関わらず反対意見も率直に発言できる雰囲気がある。だから、チームはみんなチャレンジできます。
マンダール:インドでは幼少期から「今日が大事」と教わるんですよ。明日後悔しないように今日やるべきことをやろう、という基本的な考え方が自分の中にもあるんです。そういうところが、正しいことを主張しようとか、他者のそうした主張に耳を傾けようという姿勢につながっているのかもしれません。

#2 「女性だから、と意識したことはありません。仕事への取り組み方がすべて」
男女平等指数が先進国で最低レベルということもあり、日本のダイバーシティの課題として最も目立つのが、ジェンダーの問題。GE キャピタルで営業を担当する東條麻衣子と小林奈央、そして二人のマネージャーである細井浩之に話を聞いてみました。金融業界における女性の位置づけをどのように感じているのでしょうか。

左:GE キャピタル サービス営業本部 第2グループ 小林奈央
中:同東條麻衣子  右:同 部長 細井浩之

東條:パンプス履いて駆け回って外回りをする体力的なキツさを別にすれば(笑)女性だから大変だと感じたことはありません。アパレルや美容業界を担当していることもあり、自分の生活者目線が営業提案のアイデアに繋がるなど、むしろメリットであることが多いんです。
小林:私は新卒入社してすぐに営業に配属されました。女性だから、というより「こんな若手で大丈夫か?」という印象を持たれたお客さまはいるかもしれません。でも、有益な情報を提供し、リクエストに迅速にお応えするなど、対応の質次第で信頼を得ることはできます。男女ではなく、人としてどう仕事に取り組むのかをお客さまも見ておられると思います。
細井:私もチームメンバーについて女性・男性ということをあまり意識したことはありません。ただ、二人は確かに、それぞれの女性視点を活かしてビジネスチャンスを発掘したり価値提案を行っていると感じます。

–日本GEでは「SmartWork@GE」と銘打って、柔軟な働き方を推進しています。
細井:このチームに限らず、直行直帰だとか子供の送り迎えのために早く退社するなど、時間の使い方は個々人に委ねられています。さまざまな個人の生活環境や状況に対応できるよう、会社として配慮していますね。
小林:子育てや介護だけではなく、男性も女性も人生にはさまざまな状況が巡ってきますよね。女性だけを対象にするのではなく、ここで働く全員を対象にした制度であることが、重要ですよね。

#3 「聴覚障がいのことを自らも発信して、理解とサポートを得ながら働いています」
聴覚障がいを持つ森本真奈美は、日本GEの人事部でアシスタントとして活躍しています。「耳が聴こえないので、人とのコミュニケーションや情報を得ることにハンディキャップがあります」と語る森本は、障がいに対する理解を促進するための自発的な活動を行う社員グループ“バリアフリー・ネットワーク”が日本GEにあることを知って入社を決めました。

日本GE HRアシスタント 森本真奈美
筆談や手話も使いながら、仕事で関わる人との対面コミュニケーションを大切にしている

「聴覚障がいに関する知識がないために、耳のそばで大きな声で話せば聞こえると誤解してしまう人もいます。また、 “自然に耳にした同僚の立ち話から部門の状況を理解する”なんてことも、聴覚障がい者にはできません。圧倒的に情報量が少ないので、周囲の方々のサポートを必要としています」

森本は、障がいのことを多くの人に理解を深めてもらうことも大切だと考えています。「昨年につづいて今年も、社内手話講座の講師を務めるんですよ」と言う彼女は、手話講座以外にも社内のイベントで“聞こえないってどういうことなのか”を語るなど、自らも発信する努力をしています。こうした機会に様々な部署の社員と触れあうことは、障がいへの理解促進だけでなく、仕事に役立つネットワーキングにもなります。

「GEはスピードが速いので大変ですけど(笑)、やりたい仕事ができるし、達成したらきちっと評価してくれます。成果を認めてもらえたら新しい仕事にチャレンジさせてくれるので、仕事の幅が広がる。私は、いつも100%のやりがいを感じています」と語る森本。確定拠出年金の管理業務や支払業務にも携わり、責任ある仕事をこなしています。

一人ひとり性格が違うように、性別、国籍、肌の色、年齢、障がいも性的指向もみんな“個性“
大切なのはすべての「わたし」であり「あなた」

世界中で事業を行うGEの内部は、人種のるつぼです。すべての個人が等しく尊重され、それぞれの異なる視点を互いに活かし合える文化形成は、グローバル企業であるGEの経営には必須でした。長年、世界中で様々な活動に取り組んでおり、日本GEでも前述の「バリアフリー・ネットワーク」のほか、プロフェッショナルな女性社員の成長をサポートする「ウィメンズ・ネットワーク」、性的マイノリティーやその理解者から成る「GLBTA」など、社員たちが自発的な活動を行っています。

これらの活動の一貫したメッセージは「すべての個人が平等に大切」だということ。行動規範や評価の仕組みにも一貫しています。現に、GEの社員は金融事業からインフラ事業まですべての国を通じてただ一つ、共通の指標によって評価されます。公平で社員が納得できる仕組みがあってこそ、ダイバーシティは正しく機能するはずです。

ここでは、互いを尊重して臆せずに異なる意見を出し合う建設的なディスカッションが生まれます。金融、エネルギー、航空など多分野で事業を行うGEの社員たちは、業界ごとにまったく異なる業界慣習に触れていますが、部門間の社内ネットワークはびっくりするほど発達しています。異なる業界の事例や経験、考え方を知ることは、いつも驚きに満ちて刺激的で、なにより学ぶことが多い。 「他の事業部門が蓄積した知見やノウハウを自部門のお客さまへの提案に活かす」というのも日常的なこと。GEにとってダイバーシティは、自社を差別化するための「付加価値の泉」でもあるのです。