ロゴ

GEジェットエンジン、空を飛ばずに世界を動かす!

ジェットエンジンなのに空を飛ばない?そんなふうに思われるかも知れませんが、
実際に、世界中で2,000基以上のGEジェットエンジンが、
航空機エンジン転用型ガスタービンという形で空を飛ばずに世界を動かしています 。

ジェットエンジンなのに空を飛ばない?そんな風に思われるかも知れませんが、実際に、世界中で2,000基以上のGE製のジェットエンジンが、空を飛ばずして世界を動かしているんです。

そのうちの一つが、最近、ルーマニアのオラディアという街に導入されました。オラディア市はハンガリーと国境を接するルーマニア西部に位置する街。ここでは、1966年に設置された熱供給施設が今もなお活用されています。ただ、50年近くも前の施設なので、熱供給網のパイプは老朽化が目立ちます。パイプを通して運ばれる熱の1/4以上は利用者に届く前に漏れ出してしまっており、一般的な漏出量の約4倍にも相当する”ロス”が生じてしまうほどに。

そこに登場したのが「ジェットエンジン」。ルーマニアでは初となった「飛ばないジェットエンジン」、正式には「LM6000」という航空機転用型のガスタービンは、オラディア市民の1/4以上に相当する14万人に低公害の熱エネルギーを供給するとともに、発電所の供給量を92%向上させるという驚異の高効率を実現する予定です。

GE航空機エンジン「CF6」

オラディア市の発電所を支えるこのテクノロジーはGEアビエーションが開発した
上の写真の航空機エンジン「CF6」に由来します。
CF6は「エアフォースワン」にも搭載されています(写真:GEアビエーション)

GE CF6エンジンを転用したガスタービン「LM6000」

こちらが、CF6エンジンを転用したガスタービン「LM6000-PF SPRINT」
このエンジンは、熱とともに45メガワットを超える電力をオラディア市に供給する予定。
本プロジェクトは、イタリアの電力会社、STC SpA社とのパートナーシップで進めています。
(写真:GEディストリビューティッド・パワー)

航空機転用型タービンの効率と比類なき柔軟さがもたらす可能性

GEでは、これら航空機エンジン転用型ガスタービンを「エアロデリバティブ」と呼んでいます。2012年には、マサチューセッツ工科大学(MIT)傘下のテクノロジー・レビュー社によって柔軟で効率的な天然ガス発電所のための重要なイノベーションであると認定された「エアロデリバティブ」。すでに、サハリン島から南アフリカまで世界73カ国で約2,100基がさまざまに稼働していています。

航空機転用型技術を利用した発電所のタービン

航空機転用型技術を利用した発電所のタービン
(写真:GEディストリビューティッド・パワー)

たとえば、再生可能エネルギーの発達と共に注目される「分散型電源」、「多重電源」の1ソースとして活用されるケース。周辺地域が停電している中、キャンパス内の照明や暖房設備を維持できたという米プリンストン大のエピソードも、これに当てはまります。そう、この「エアロデリバティブ」は有事の際の電力確保や事業継続(BCP)を可能にする動力源としても有効です。さらに、積水ハウス東北工場に導入された「ワーケシャガスエンジン」のケースのように、蓄電池と組み合わせれば、ピークカットによる電力コストの削減や緊急時の電力確保も可能に。

災害対応に「エアロデリバティブ」が活用されるケースもあります。東日本大震災直後、輪番停電などで電力不足をしのいでいた関東・東北地方。航空機やトレーラーに積載して移動することが可能な「TM2500」という航空機転用型ガスタービンを日本に12基持ち込むことで、電力不足の解消に一役買いました。

そして、オリンピックなどの大型イベントで可及的に増大する電力需要に対応するケースも。オリンピックのグローバル公式パートナーであるGEはこれまで数々の大会のインフラ整備に協力しており、2014年のソチオリンピックでも「TM2500」の約4倍の出力を持つ「LMS100」という航空機転用型ガスタービンを設置、大会の成功に一役買いました。2020年の東京オリンピックでも、バックアップ用の「多重電源」の意味合いも含め、この”飛ばないジェットエンジン”が役立つかもしれません。

いま世界中で進められる「電源の分散化(分散型電源)」をお手伝いするGEディストリビューティッド・パワー事業部が誇るソリューションのひとつ、「飛ばないジェットエンジン」には、これからの世界を動かしていく可能性が詰まっています。