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Future of Work ― 働き方の革命

世界各地に押し寄せている第4次産業革命。ここでGEは、「The Future of Work」というレポートを発表、
これからの仕事や働き方を形成する3つの要素を挙げました 。

いま世界では、産業革命に匹敵する変革が起きると見る向きが強まっています。この変革には、産業革命と同様に痛みを伴うことが予想されており、欧米の国々では政府主導で対策を講じる動きも。

ここ数年よく聞かれる、ビッグデータ、IoT(Internet of Things、モノのインターネット)、3Dプリンター、ロボティクス・・・といった言葉。これらが変革を引き起こします。物理世界とデジタル世界の連動、新しい設計技術と生産技術、そして、製品そのものの役割の変化。各産業のプロセスにおける人間の役割が、激変していくことに。インターネット革命後も産業界の様相は大きく変わりました。しかしここへきて、そのスピードと規模が増しているのです。

GEは今年5月、実業を行う企業として今後の産業界の変化とそれに伴う人々の仕事や働き方がどのように変化するかを予測し、「The Future of Work」と題したレポートにまとめました。人々の将来の仕事や働き方を形成する要素に、次の3つを挙げています。

インダストリアル・インターネット
物理世界とデジタル世界の連動で、これまでにない価値が生まれています。電子センサーやデータ保管がより安価になったことで、ビッグデータ取得が容易に。同時に、データ解析技術の進展はビッグデータから予知力や洞察力を得ることを可能にしました。産業機器が自律的に最適稼働できるようになるなど、劇的なシステムの効率化、最適化が実現されるようになっています。

アドバンスト・マニュファクチャリング
新しい製造技術や新素材の活用によって、ものづくりの概念が根底から変わっていきます。3Dプリンティングのような新しい製造技術は、素早く安価なプロトタイプ制作を可能に。設計・製造のプロセスが簡素化され、製品化は大幅にスピードアップします。「規模の経済」は再定義され、生産機能の分散化、小規模製造を行う「マイクロ・ファクトリー」や特注品を効率よく製造する「マス・カスタマイゼーション」といった新しいビジネスモデルが生まれています。

グローバル・ブレイン
インターネットの普及で世界的に繋がる人間の「集合知」。人々はこのネットワークの中で自分の知識や経験、技能を提供することで、ものづくりへ新しいかたちで参画、貢献していくようになります。企業は「オープン・プラットフォーム」や「クラウドソーシング」といった形で、「グローバル・ブレイン」の世界的な人材プールに存在する潜在的な創造性を活用し、イノベーションを起こしやすくなるはず!

こうしたトレンドは、人々を単純労働から解放し、よりクリエイティブで対人能力が求められる作業など、人間特有の能力を活かした仕事へと向かわせます。別の言い方をすれば、人間と機械との間で仕事の再配分が行われるため、一部の職が消滅したり、一部のスキルが役立たなくなったりする事態に。マッキンゼーは次の推計を発表しています。

2020までに…
単純労働者は全世界で9,500万人が余剰
発展途上国では中度技能労働者が4,500万人不足
高度技能労働者は全世界で4,000万人不足

出所:マッキンゼー・グローバル・インスティテュート、2012年

こうした流れに布石を打とうとする国々も。たとえばイギリスでは今年、政府外郭団体であるUK Commission for Employment and Skillsが「The Future of Work : jobs and skills in 2030」と題した調査レポートを発行、テクノロジーの進化や企業間コラボレーションの現状と見込みをまとめ、今後求められる労働者の新しいスキルを解説しています。ドイツ政府は早くからIoTに着目して「Industry 4.0」プロジェクトを推進、2013年には2億ユーロ(約280億円)を投資して新ビジネスモデルの創出を急いでいます。

国と企業、両方の競争環境が変わります。
新たな技術に投資したり組織や経営手法を適応させたりすることが求められています。教育の世界でも、様相が激変する産業界で必要になるスキルを学生たちに身に着けさせなければなりません。従来のあり方が崩壊する労働市場では、その衝撃を和らげるための教育や再訓練、社会保障制度が必要です。変化はチャンス。来たる変化の本質を深く理解し、それぞれの立場でアクションを起こす。将来の成長機会は、このスピードにかかっています。