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HondaJetー最先端の小型ビジネスジェット機が次なるステージへ

GEアビエーションと本田技研工業株式会社(以下、Honda)の合弁事業会社であるGE Honda エアロ・エンジンズは、なめらかなフォルムが美しい新型ビジネスジェット機「HondaJet」に搭載される量産ジェットエンジン「HF120」を初出荷しました。

GE Honda エアロ・エンジンズの社長、テリー・シャープは「HF120は現在マサチューセッツ州にあるGEアビエーションの工場で本格的な量産が進められています。そして、年末までにノースカロライナ州バーリントンにあるホンダ エアロ インク(Honda Aero, Inc.)の新しい工場へ生産を移管すべく準備を進めています」とコメントしています。

これは自動車メーカーが航空機事業に参入する世界初の試み。HondaJetは様々な先端技術を取り入れた乗員乗客数が最大7人の小型ビジネスジェット機です。

HondaJetでは軽量素材である炭素繊維複合材料が胴体に採用されており、さらに、コックピットには次世代オール グラス アビオニクスを搭載しています。また、主翼およびノーズ部分の自然層流形状の採用と、エンジンを主翼上面に配置するユニークな設計(主翼上面エンジン配置(OTWEM、Over-The-Wing Engine Mount))により、空気抵抗と客室に伝わる騒音を低減し、同時に飛行速度と燃費が高められています。テリー・シャープは「HondaJetのような機体は他のどこにもありません」と言います。

HondaとGEのエンジニアは過去10年にわたり、このエンジンの開発と認定作業に専念してきました。直径わずか18.5インチ (約47センチ)のファンで2,095ポンドもの推力を実現するジェットエンジン「HF120」は、GEの製品群でも最小のエンジンです。他方で、GE最大のジェットエンジン「GE9X」は、ファンの直径が132インチ(約335センチ)、推力は10万ポンド以上となります。

リンにあるGEの工場で初めて生産されたジェットエンジンHF120

HondaJetのエンジンは、最高のエンジン圧縮比と、失速現象を回避する優れた操作性を両立する耐熱チタン製の遠心圧縮機ローターや、ファンブレードとディスクの一体構造「ブリスク」を採用し、ブレードの先端を前方に傾斜させたスウェプトファンブレード、カーボンコンポジット製の軽量ガイドベーンなど、最新鋭の特徴を数多く有します。

HF120エンジンは、1960年代にGEが取り組んでいたビジネスジェット機産業への復帰を象徴するものでもあります。その当時、GEのエンジニア達が軍用機エンジン「J85」を改良して完成させた小型ジェットエンジンは、伝説の航空機設計者、ビル・リアが開発したリアジェット社の初代ビジネスジェット機に搭載されました。

写真出典:Honda、GE