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米・電力会社エクセロンとGE、発電設備のデータ解析アプリを共同開発

エクセロン社は「電力を世の中へ送り出す企業」という殻を破り、一歩前進することを決断しました。エクセロン社は米シカゴに拠点を置き、全米に存在する数百万もの顧客のニーズを満たす1日あたり最大32,700メガワットの発電能力を備えた大手電力・ガス会社です。同社のタービンや発電機は、電力だけでなく数メガバイトのデータも生み出し続けています。いまエクセロン社は、その膨大なデータをソフトウェアによって体系化し、データからインサイトを得ようとしています。

そこで同社とGEのエネルギー関連事業部門であるGEパワーとは協業することを決め、エクセロン社だけでなく同社の顧客にとっても利益になるよう、さらなるデータ活用のために協働することにしました。GEパワーのソフトウェア・チームはすでに、インダストリアル・インターネット用クラウドベースのプラットフォーム「Predix」を使ってエクセロン社のデータからインサイトを見つけ出す新たな方法の模索を始めています。そしてエクセロン社もこのプロジェクトの第一歩として、ウインド・ファーム(風力発電所)や太陽光プロジェクト、水力発電施設や原子力発電所に至るまで、自社の電力発電施設全体で、GEパワーが提供する一連のソフトウェアを6年間にわたって使用するという契約を締結しました。

「エクセロン社は複雑なエネルギー課題の解決のために自社の発電用機器から膨大なデータを収集しています。同社が運用している多数の発電設備をより高い視点から捉え、データから得るインサイトの価値をさらに高めるためには単一のプラットフォームが必要でした」とGEパワー・デジタル・ソリューションズの最高技術責任者、シャム・チョタイは話しています。

エクセロン社のブライアン・ホフ氏は「この強大なデータ解析プラットフォームがあれば
当社の発電施設の運転効率を継続的に高めていくことができるはず」と語る
(最上部の写真:Getty Images)

新たに開発するアプリで行うアナリティクス(分析)は、発電設備がメンテナンスを必要とするタイミングの予測支援をすることで、メンテナンス計画を立てやすくするとともに、必要な部品を必要なときに確保できるようにします。同社の原子力発電所に関して言えば、現時点でもすでに高信頼性をもって稼働しており、エクセロン社はさらにその運転効率を高めるためにPredixを活用していきます。チョタイによれば、同社のウィンド・ファーム(風力発電所)における実績としては、収集されたデータを新たな最適化アルゴリズムによって解析したうえで最適化を図ったところ、風力タービンの年間発電量はテスト操業の段階ですでに1~2%アップしているとのこと。エクセロン社のコーポレート・イノベーション・ディレクターのブライアン・ホフ氏も「努力の余地というのは、常にまだまだあるものです。この強大なデータ解析プラットフォームがあれば、当社の発電施設の運転効率を継続的に高めていくことができるでしょう」と語っています。

エクセロン社は現在GEのエンジニアと協働して自社で使用するためのアプリ開発を進めていますが、いずれはこれを事業化して他社に向けても販売する予定です。

「私たちは常にお客様と一緒に仕事を進めてきました。Predixプラットフォームを使えば、その仕事の成果をインダストリアル・インターネットのエコシステム全体に広げていくことができるんです」とチョタイは話しています。