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LED照明の光が買い物客のスマホに商品情報をプッシュ!?

何年か前だったら「お店の照明が僕に語りかけてくるんだよ」と話したら、きっとその人は「え、頭おかしくなっちゃった?」と言われたでしょう。でも今その発言をする人は流行に敏感なアーリー・アダプターのはず!

GEとボストンのテクノロジー企業、ByteLightは最近、小売店で買い物を楽しむ人々のスマートフォンやタブレットに情報を届けることのできるLED照明システムを発表しました。GEが作ったLED照明は、肉眼では認識できないもののスマートフォンのカメラでは認識可能な微細な光を発します。これは可視光通信(Visible Light Communication:VLC)とよばれ、スマートフォンに発信情報を理解させることのできるもの。この照明は、Bluetoothを通じてもスマートデバイスと通信することができ、壮大かつマルチプロトコル環境のコミュニケーション・プラットフォームを創ることを可能にします。

ByteLightの技術は、VLCやBluetooth、そして携帯電話内のモーションセンサーからの情報を組み合わせることで、その照明器具から数フィート内の買い物客が今どこにいるのかを正確に把握します。そして小売店のAppsを通じて、このシステムは買い物客に情報を届けます。ひとたびAppsを起動すれば、たとえば駐車場に到着したあなたにAppsが「いらっしゃいませ」と語りかけ、今日の目玉商品や特別セールの情報を教えてくれたり、クーポンやお得情報を届けてくれる、といった具合。



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出典: ByteLight

このテクノロジーは、店内の回遊率や売上を増やしたり、小売店とその顧客との関わりを深めてくれます。GE Lightingの戦略イノベーション開発リーダー、ジェフ・ビスバーグは「お客さまが商品をご覧になっているまさにその時に、購買意欲を高めるよう働きかけることができるチャンス。これは、小売店の方々にとっては極めて価値ある瞬間なんです」と言います。「これは同時に、お買いものを楽しむ方々が買うべきかどうかを適切に判断する手助けをするものでもあります」とも。

ABI Researchが発行した最近のレポートでは、インドア・ロケーション・テクノロジーを活用したApps広告は、2019年までに小売店業界に50億ドル(約5,000億円)もの売上増をもたらすと記されています。



GE Lumination IS Series LED lightsとByteLightのテクノロジーは、小売店の方々が買い物客のスマートフォンに向けてデータ送信できるようにします。
ページ最上部の写真:米国オハイオ州、ネラ・パークでのGEのLED照明のテスト施設

このプラットフォームは小売店に限らず照明器具をつけられるあらゆる屋内施設、たとえば病院や発電所などでも利用可能です。前述のビスバーグは「私たちはいま、インダストリアル・インターネットの先端にいます。インターネットと物理的なモノとの境界線は、本当に無くなりつつあるんです。この技術は、言うなれば“デジタル・フューチャー”に向けた高速道路の入り口みたいなもの、ってところかな」と言います。

彼は、このシステムはまるで大気のように、細かい粒のような情報を提供するのだと言います――たとえば特定の場所にどれだけの人がいるか、あるいは、あなたが今どこにいるか。「もしある人が発電所内で立ち入り禁止区域に入れば、その人の携帯電話のブザーを鳴らすといったことも可能です。アイデア次第で、アプリケーションは無限なんですよ」と言います。

GE Lightingは6月初旬に北アメリカ最大の商業照明ショー、Lightfairでこの技術を実演しました。小さな製品でありながら今後長く存続するだろうこのテクノロジーは、いま注目される“リーン・スタートアップ”さながら。ビスバーグは「我々は引き続き、市場からのインサイトをもっと得ようと考えている。そして、どんな方々がこのテクノロジーを必要としているかを探ろうと思ってるよ」と語っています。