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Rio 2016 and Beyondーーオリンピックのパフォーマンスをさらなる高みへ

オリンピック競技大会の準備を陸上競技の二重トラックに見立てて考えてみてください。一本はアスリート、そして、もう一本は開催都市の走路です。両者とも世界を相手にした舞台へと向かうなかで、途方もない要求や必要性に対応しなければいけませんでした。両者とも、オリンピックで成功を収めるチャンスは一度しかありません。

オリンピックの夢に向かってアスリートが全力を尽くすのと同様、開催都市は世界標準のインフラを構築し、開催地にふさわしい環境を整備する必要がありました。何千何百というアスリートやサポーターが開催都市を訪れるため、新設のスポーツ会場や宿泊施設は、これらの需要にも十分に対応できるサービス、例えば、エネルギーの発電や送電をはじめ、会場や公共スペースの照明や水処理施設、そして輸送管理システムなどが必要になります。また、国際放送センターには、各国の放送局スタッフが現地入りし、世界中の50億人を超えるファンに試合の模様を届けるため、信頼性が高く質の高い電力の確保が必要です。

オリンピック競技大会のワールドワイド・パートナーであるGEは、南米で初のオリンピック開催となるリオデジャネイロで170を超えるインフラプロジェクトに携わってきました。大会を迎え入れるための都市整備について「GEの事業ポートフォリオと完全に一致した」とGEオリンピック・マーケティングのディレクターであるクリス・キャッツレリスは言い、「増大するエネルギー需要への対応、スタジアムの照明、競技会場のエネルギー管理システム、アスリートの健康管理・・・」とGEが貢献できる主要な領域を列挙します。

クリス・キャッツレリス
GE オリンピック・マーケティング ディレクター

GEは2005年、トリノ2006大会以降の公式ワールドワイド・パートナーとなりました。以来キャッツレリスはGEのオリンピック・スポンサー活動に取り組んできました。キャッツレリスは、「オリンピック競技大会の目的はエクセレンス(卓越性)とパフォーマンス。それはGEのブランド・バリューともまさに合致しています」と言います。

GEがリオ2016大会に寄与している重要なインフラは広範囲に渡っており、最新のデジタル・インダストリアル・テクノロジーを提供しているのが特徴です。また、事業部門をまたいで、テクノロジーとアイデアを共有し、革新的なソリューションを提供するGEの取り組み「GEストア」の最高の実践の場となっています。GEストアの産業用アプリケーションの例としては、GEアビエーションのジェットエンジン技術があり、こちらは航空機エンジン転用型ガスタービンに導入されています。また、GEヘルスケアの高度な医療用画像技術は複数の産業で応用されています。例えば、GEオイル&ガスでは、CTスキャンを活用した岩盤のサンプル分析、GEアビエーションではLEAPのエンジン翼の非侵襲的検査に利用しています。電力事業では、幅広い現場検査の用途に合わせて、デジタルX線を駆使しています。もともと医療用に開発された超音波技術は非破壊検査機器に応用されるなど、医療用はもとより工場現場などでも活用されています。これらは事業部門を超えた技術共有のいくつかの例で、その大部分は、世界9ヵ所(リオデジャネイロを含む)にあるGEグローバル・リサーチ・センターによって進められています。グローバル・リサーチ・センターでは、3,600名の科学技術者が事業部門の枠にとらわれることなく、次の技術的成功を目指して仕事に励んでいます。

リオ2016オリンピック競技大会では、「テクノロジーとソリューションに貢献する8つの事業部門が関わっています」とキャッツレリスは言います。「GEは、リオデジャネイロのグローバル・リサーチ・センターでの研究をブラジルのスポーツチームのデジタルパフォーマンス管理に活用しています。GEストアの全てを最高の形で具現化しているのです」。

GEのリオ・プロジェクトにテクニカル面やサービス面で参加している100名超のスタッフはGEブラジルの社員ですが、国外の専門家も現地入りして、同プロジェクトの最も難しい局面を支援しています。キャッツレリスいわく、「このプロジェクトはGEブラジルだけのものでは到底ありません。中国、ポーランド、米国、インド、ハンガリー、ブラジルと、世界各地のGEの拠点から持ち込まれる製品を扱っています。GEとGEストアの守備範囲の広さを活かして支援していることをお分かりいただけるでしょう」。

キャッツレリスは、競技大会のパートナーシップは、世界約180カ国のGE社員の共感を呼ぶものであると言います。「スポンサーであることが唯一の目的ではありません。GEの社員は、自社が開催都市の大会実現をサポートするソリューションを提供し、競技大会の開催そのものに大きな貢献をしていることを認識しています」。

さらに、キャツレリスは、GEが競技大会に電気を提供しているいくつかの極めて重要なエリアや、現地のスポーツ連盟のための高度なテクノロジー研修プログラム、GEがリオデジャネイロに贈るレガシーギフトについても語っています。

エナジーコネクション
「一例として、国際放送センター(IBC)は、競技会場として使用されることはないにしても、大会期間中において、おそらく最重要であるインフラ設備の一つに数えられるでしょう。5,000名のプロダクションスタッフがIBCで働いており、世界に向けて放送を発信します。GEのエネルギーマネジメントと配電設備でIBCに電気が供給されています。また、GEは、IOCが推進する、送電網から送られる主要電力の異常に備えバックアップ用の電源を用意するという重要な役割を担っています。

「GEでは、単相から三相系統の無停電電源装置(UPS)を3,000台以上提供しており、これらはIBCを含め、リオの全競技会場に導入されています。また、電力変圧器は65台、低電圧パネルから開閉装置まで備えた配電機器も多く提供しています。さらに、都市全体の発電容量を増やすため、大規模な発電プロジェクト2件も手掛けています。リオでは、電力とエネルギーの領域で包括的に関わっています。」

照明関連のソリューション
「スタジアムやアリーナの照明で最も難しいのは、オリンピック競技の放送に求められる基準をいかに満たすかです。GEはパートナーとして、オリンピック放送サービスと緊密に連携してきました。オリンピック放送サービスは世界各地の放送パートナーに対して配信しており、彼らの基準は極めて厳しいのですが、GEはその要件を満たす照明ソリューションを屋内アリーナと屋外会場に提供しています。

開会式・閉会式の会場、マラカナン・スタジアム

「地方自治体で採用する照明に関連しては、従来の照明からエネルギー効率がより高いLEDソリューションへ移行するための、複数のプロジェクトを進めています。2大プロジェクトの場所は、フラメンゴ・パークと市中心部のラパ地区です」。

先進的な医療用画像
「ポリクリニックは、リオ大会に出場する10,000人のアスリート全員を対象とした総合診療所です。MRIから超音波、デジタルX線まで、あらゆる画像診断装置を取り揃えており、これらのテクノロジーはGEヘルスケアの画像診断向けデジタルソリューションとともに、世界のトップアスリートに最高のケアを提供します。大会に出場するアスリートは、オリンピックで自国を代表するために生涯を練習に捧げてきました。負傷はスポーツの一作用であり、負傷してしまった場合にはその状態をしっかりと把握できるよう、これらの画像診断ツールを医療の専門家に提供しています。それによりアスリートが競技に復帰し、生涯見続けてきた夢を叶えられると良いですよね」。

電子カルテ
「医療機器を提供するほか、GEの電子カルテシステムであるセントリシティ・プラクティス・ソリューションをリオで初めて提供します。これまでポリクリニックを訪れたアスリートは紙の用紙を渡され、病歴などについての質問に対し、答えをできる限り正確に記入するよう求められてきました。スポーツにおける世界の頂点の場において、紙ベースのカルテが使用されているというのは何ともそぐわない気がしていました。リオでは、アスリートがポリクリニックに入る場合、選手認定証をスキャンすると過去の情報がまとまったカルテが作成されます。そして、そのカルテはポリクリニック内のどのワークステーションからも閲覧することができます。画像診断機器とも連動しており、それぞれのアスリートの情報やデータは一つのカルテにまとめられ、ポリクリニックで働く医療専門家全員が参照できるようになっています。これまでのやり方との違いは歴然です」。

デジタル技術によるパフォーマンス管理
「オリンピック開催国の各国において、GEは、スポーツ連盟のスポンサーを務めています。そうすることで、現地のアスリートとつながり、支援をすることができます。リオ大会に向けては、ブラジルのカヌー/カヤック連盟とスポンサー契約を結びました。連盟側は、テクノロジー面でGEがどのように貢献できるのかと強い関心を示したため、リオのグローバル・リサーチ・センターのデータサイエンティストは、パフォーマンス・ディレクターやコーチと話し合いを重ねました。その結果、GEは、データ記録とその分析を世界最高水準で行うシステムを開発しました。コーチたちはアスリートのトレーニングデータすべてにリアルタイムでアクセスできるようになりました。アスリートのペースと生体認証データをモニターし、過去すべてのトレーニング走行や、競合選手と比較し、いかにしてタイムを0.5秒縮めるかを検討します。カヌーでは1位から4位の差も、ボート全長のわずか4分の1程度しかないんです。これは、アスリートのパフォーマンスに結び付いたプロジェクトを通じて、GEのデジタル・インダストリアル・テクノロジーとデータ分析力が活かされた良い例です」。

リオデジャネイロへのレガシーギフト
「過去数回の大会において、GEはそれぞれの地域社会に対して、何かできることはないかと考えてきました。数年前に、エドゥアルド・パエス市長と協議を始めた際に、市立病院に何かしてもらえることはないかという話がありました。市立病院は主に恵まれない人々に医療を提供しており、近代的なテクノロジーを導入できていませんでした。リオのダウンタウンにある市内最大のソウザ・アギアル病院の院長と話をしたところ、画像診断設備の多くは20年以上前のものか、アナログであることが分かりました。GEは病院と協力して具体的なニーズを把握し、画像診断機器の全種類一式を寄付しました。これらの機器があれば、より多くの患者がより迅速に治療してもらえるようになり、例えば手術の効率は、3割以上向上する見通しです。これにより、この先何年にも渡る長期的なメリットをコミュニティに残すことができます。

歴史的な建造物が多く残るラパ地区にはGE製の照明が配置された

「2番目のレガシーギフトのプロジェクトは、フラメンゴ・パークとラパ地区の照明です。これらの公共スペース2ヵ所の街灯をGEのLED投光照明に交換しています。これらはエネルギー効率がはるかに高く、市は維持費を低く抑えられます。また、夜間でも以前より安心して公園を使えるようになるため、ファミリー層にもメリットがあります。さらに、遠隔管理システムの導入により、エネルギーを節電できるというメリットも生まれています。これらは、市にとっての長期的な恩恵でもあるのです」