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産業用ソフトウェアプラットフォーム、「Predixクラウド」

産業データとアナリティクス専用に設計されたGEのソフトウェアプラットフォーム「Predixクラウド」。
安全かつ効率的な方法で産業データをクリーンに保ち、分析できると期待されます 。

すべてが順調に進めば、世界では2020年までにアップルウオッチのようなガジェットからジェット・エンジンや発電設備全般に至るまで、数にして500億のデバイスがインターネットに接続され、それらは毎日テラバイト単位のデータを生むようになります。

なかでも、音楽、写真、エクササイズ履歴といった生活者のデータに関しては、すでに巨大なデータセンターが多数存在しています。しかし、GEは他のどんな分野と比較しても2倍以上の速さで増大している“産業データ”については、独自の安全性を維持し、最終形ではない情報も含めて格納し、処理できる強力なクラウド環境が必要不可欠であると考えています。

GEソフトウェアのバイスプレジデントで、ソフトウェアプラットフォーム「Predix」担当のゼネラルマネージャーであるハレル・コディッシュは次のように述べています。「弊社が管理するデータが、フェイスブック上の写真とはまるで違う性質をもつことは一目瞭然でしょう。機器に搭載された一部のセンサーが適切に作動しなければ、データが”汚れて”しまいます。ですから、安全かつ効率的な方法でデータをクリーンに保ち、標準化、圧縮、取得する必要があります」

この8月、GEが業界で唯一の産業データとアナリティクス専用に設計されたクラウドサービス事業に参入することを発表した理由はここにあります。「産業機器のデータを取り込んで分析することに特化したクラウドを活用すれば、ユーザーの皆さんはこれまで予測できなかった問題や逃してきたチャンスにも対応できるようになります」

Predixで産業データを安全な環境で取り込み、分析

GEの2014年のソフトウェアの売上高は40億ドル
2015年は60億ドルに達すると見込んでいます
(画像:GE Reports)

コディッシュによれば、ソフトウェアプラットフォーム「Predix」をもとに設計された「Predixクラウド」があれば、航空会社、病院、石油会社およびその他のユーザーは、3次元の磁気共鳴断層撮影装置(MRI)画像から機関車の排出ガスデータに至るまで、多種多様な大量の産業データを安全な環境で取り込み、分析できるようになります。「当社が取り扱うデバイスは重要なインフラの一部と考えられるものが多く、その特性もタブレットやスマートフォンとは大きく異なります」

「Predixクラウド」が重要である理由は、産業機器が生み出すデータ量があまりに急増し、しかも、その勢いが当分衰えそうにないためです。今後15年間に企業は60兆ドルのデジタル・インフラ投資を計画していると推計されています。しかし、安全な環境で迅速かつ効率的にデータ分析を実施することができれば、企業は年間数十億ドルレベルの投資節減が可能になります。

Predixが利用されたGE製9HAタービン

GE製9HAガスタービンの360度画像
このタービンは「インダストリアル・インターネット」に接続することができます
(画像:GE Reports)

GEパワー&ウォーターのソフトウェア担当最高技術責任者(CTO)のシャム・コタイは、「Predixクラウド」を利用することで、273基のタービンを有するテキサスの風力発電会社の年間発電量を3~5%も増加させており、風力タービンを21基増設したに等しい効果をすでにあげていると説明します。「私たちが作り出しているのは、これまでにない環境です。「Predixクラウド」は安全な環境で、利用するには承認が必要になります。顧客はこうした安心できる環境下にアプリを置くことができます」

また、ユーザーは「Predixクラウド」を使って、さまざまなクラウド環境のデータ管理、アプリ開発者に対するアクセス権付与、規制要件に応じたデータ格納といったことも可能です。「『Predixクラウド』は、産業機器や乗り物、工場の価値を高めるインダストリアル・アプリ経済(産業向けアプリ経済)を加速させるでしょう。また、きわめて安全な環境で、成長著しいデベロッパーのコミュニティがコラボレーションし、産業用アプリケーションを迅速に提供することができるようになるはずです」とコディッシュは話します。

GEはまず米国の西海岸と東海岸に1つずつデータセンターを開設し、その後、インターネットに接続された機器の利用が多い海外地域へも拡大する計画です。

Predixにより、風力発電の年間発電量の増加