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Rio 2016 and BeyondーーGEによる照明と電力インフラのサポート

ライト、カメラ、アクション!私たちが 21世紀に体験するオリンピック競技大会は、開催都市のインフラ強化なしにはあり得ません。リオ大会の開催中には通常時に加えて250メガワットの電力が必要とされており、そのうちの2割、つまり人口20万人規模の都市に十分な量の電力が、世界に向けた放送のハブである国際放送センター(IBC)に使用されています。市の電源や送配電技術は一変しており、選手村や市街地、アリーナの照明など、多くの電力を必要とする多数のプロジェクトでは市が負担する電力のコストを低く抑え、閉会の堂々たる賛歌が終わった後も、継続して高い費用対効果を保てる必要があります。

右側に見える横に長い建物がIBC

GEのオリンピックのワールドワイド・パートナーシップは、今年で10周年を迎えます。いくつかの事業のポートフォリオで構成されているGEが、スポーツにおける鍛錬の極みの場であるオリンピックを支援するという、GEストアのチャンスでもあります。「準備態勢は、オリンピック開催都市ごとに違いがあります」とGEオリンピック・マーケティングのディレクターであるクリストファー・キャッツレリスは言います。「リオでは、都市インフラ要件と、より具体的な会場ごとの要件があったため、市全体の発電量を増やす必要がありました」。

タービンが競技大会の電力源に
GEは、2011年に、リオ市内の発電に加えて、送電の柔軟性や運用の安定性を確保するために、余剰電力を供給する準備を始めました。市近郊に火力発電所を複数建設するプロジェクトメンバーになり、その中の一つであるバイシャーダ・フルミネンセ火力発電所は、2014年に操業を開始しています。ここには、GEの効率的な複合サイクルシステムのガスタービンを導入し、人口170万人規模の都市へ供給するのに十分な電力を作り出しています。

大会期間中には、645万人の住民に加え、50万人の旅行者がリオを訪れています。また、世界中の50億人の視聴者と大会の感動を分かち合うために、1万人の放送関係者が昼夜を問わずIBCで仕事をしています。GEエナジーコネクションはGEパワーと連携し、こうしたすべての人々に届けるために増大する電力需要をまかなうのに必要な配電システムを提供しています。

テレビ観戦する人にも感動を
「競技会場として使用されることはないにしろ、IBCは、リオ大会における最も重要な建物の一つに数えられるでしょう」とキャッツレリスは言います。

「IBC内には、20を超えるスタジオがあります。その中のいくつかは、テレビ局のスタジオとしては世界最大級です」と、この巨大な施設を運営するオリンピック放送サービス(OBS)の最高技術責任者であるソティリス・サラムリスは説明します。「なにしろ6万平方メートルの広さですから、フットボール場8つ分よりも大きいのです。ですから、OBSのスペースからメディアに対して、試合中継を届けるためのシグナルをすべて送るためには、膨大な量のケーブルが必要です。放送のために敷設されるケーブルだけで600キロメートルを超え、これに電源ケーブルは含まれていません」。

電力の安定供給はIBCにとって不可欠です。GEがリオ周辺に設置した無停電電源装置(UPS)3,000台のいくつかは、IBCにある11の電源室へ電力を供給しています。そのほか、各スタジアム、選手団の宿泊施設、ポリクリニック、病院など、オリンピック競技大会の非常に重要な場所に向けた送電網に万が一電源異常が発生した場合には、UPSが接続されている機器設備にすぐにバックアップ電源を供給し、発電機が動き出すまで供給を続けます。「それがGEのテクノロジーの要です」とGEオリンピックのコマーシャルリーダーであるアルフレド・メロは言います。「GEのシステムは間髪入れず電気機器につながりますから、テレビの視聴者は異常があったことに気付きません」。

オリンピック競技大会標準の照明
IBCが求める基準は、当然ながら厳しいものです。ラナ・キャラムは、3年前から、GEグループのカレントで照明デザイナーのリーダーとして、アスリートのパフォーマンスとその功績を彼らの母国、また世界中に向けて伝えるために、リオ2016大会の会場スペースを隅々まで等しい明るさで照らすために働いています。

「同報伝送で競技を視聴できるようにするには、通常のアリーナで実施される同報伝送がない一般的なプロジェクトよりも、最低3倍から4倍の明るさにする必要があります」とキャラムは言います。彼女の説明によると、例えばフェンシングやテコンドーなどの試合が予定されているカリオカ・アリーナ3には、「3種類のライトを使って200の照明器具を取り付けました。それらの一つ一つを、競技アリーナ内の決められたポイントに直接照射するようにしなければなりません」。その効果として、視聴者は競技をしているアスリートの影がないことに気付くかもしれません。一人一人がくっきりと映り、分身が横に立っているかのような二重映像となることはありません。

バーハ地区にあるオリンピック・パーク
左側一番手前がヴェロドローム。その奥には建物が連なるカリオカ・アリーナが見える

3つのカリオカ・アリーナ、ヴェロドローム、巨大テニスセンター、そしてオリンピック競技大会の開会式と閉会式が行われるマラカナンスタジアムの照明をはじめ、リオデジャネイロ全域で80の照明プロジェクトをGEは完成させました。会場ごとに照明の設計も変えています。「どのスポーツの競技が行われるのか、どれぐらいの高さまで照明器具を取り付けられるのかにより、器具と電灯の種類を調整する必要があります。そうすることで、照明ソリューション全体として最善の成果を挙げることができます」、とキャラムは言います。

テニスコートにはGE製照明が設置された

効率的でスマートな照明というギフト
競技施設、トレーニングセンター、選手村の宿泊施設に、GEはエネルギー効率に優れた照明をおよそ20万個取り付けました。その半分はLED技術を活用したもので、従来の照明より5割以上もエネルギーを節約することができます。

オリンピックのワールドワイド・パートナーシップの一環として、GEは開催都市の人々に長く残るギフトを寄贈しています。リオへのレガシーギフトのなかには、市の湾岸部に近いフラメンゴ・パークと市中心部に位置する歴史的なラパ地区の街灯を一新することも含まれています。

「フラメンゴ・パークは、おそらくリオデジャネイロで最も美しい公園ですが、使われている照明は30年以上前のもので、使い続けるのが難しい状態にありました」とキャッツレリスは言います。街灯柱の高さが30メートルあるため、電球の取り替えにはクレーン車が必要です。LED照明の寿命は、それまで使われていたランプの少なくとも3倍はあるため、電球の交換頻度を減らすことができます。また、これらの新しいGE器具はセンサー付きでデジタル接続による遠隔監視が可能なため、市は電灯に不具合があればそれを検知し、メンテナンスの費用を効率的に計画することができるのです。

フラメンゴ・パークには、レガシーギフトとして、GE製照明が寄贈されている

フラメンゴ・パークでは、街灯電球をLED照明に取り替えました。また、豊かに生い茂る枝葉によって歩道に当たる明かりが長いこと遮られていたため、枝葉が頭上を覆っている場所にはLED照明を取り付けたことで、陽が落ちた後もより安心に公園内を歩けるようになりました。照明器具そのものが、例えば、汚染のモニタリングや交通量の規制などのスマート・シティ・ソリューションを提供しており、将来的な照明インフラを開発するためのゲートウェイになっています。

GEのいくつかの事業部門との協調的な取り組みにより、オリンピック競技大会終了後も、リオは以前よりも、豊富で安定した電力供給と、環境にやさしい照明のレガシーを享受できるようになります。そして、南米初のオリンピック競技大会を世界が思い出すとき、選手の汗の粒まで見えるきわめてリアルで途方もなく感動的な映像に映し出された、アスリートたちの忘れがたい戦いぶりを思い浮かべることでしょう。