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ビッグデータとスポーツの、おもしろい関係

ビックデータを分析して20連勝を成す、実話に基づいた映画「マネーボール」のように、
現代のスポーツではデータ抜きで話すことは難しいかもしれません。
そこでGEは、ブラジルのカヌー連盟と連携し、さらにこの傾向を推し進めようとしています 。

スポーツとデータの関係性は、現代のスポーツ・ファンにとって興味深いトピックです。

ブラッド・ピット主演で映画化された「マネーボール」は、経営難に瀕する球団のゼネラル・マネージャーが “データ解析”を駆使して20連勝の快進撃を飛ばすチームへと大改革するストーリーでしたが、これも実話に基づいたお話。ビジネスソリューションを提供するドイツのソフトウェア企業、SAP社のように、これまでスポーツとはまるで無縁と思われたような企業までも、ビッグデータ分析を駆使してスポーツ業界で活躍するようになってきました。・・・21世紀のスポーツは、データ抜きで語ることの方が難しくなるのかも!?

ブラジルのカヌー連盟は、GEとの連携で、この傾向をさらに推し進めようとしています。彼らは、トレーニング中に蓄積される膨大なデータをGEのインダストリアル・インターネットを活用して分析し、パフォーマンス向上に活かそうとしているのです。

リオデジャネイロのGEグローバル・リサーチ・センターでソフトウェアと生産性分野の責任者を務めるマルセロ・ブロアは「ソフトウェアやアナリティクスの知識を活かして、選手のパフォーマンス・データを1つのシステムに集約し、総合的に分析して、記録向上につなげていきます」と話しています。

まずはこの4月、GEの科学者たちは3つのトレーニング・セッションに同行してデータを収集します。そこでは、カヌーに加速度計やジャイロスコープ、磁力計、全地球測位システム(GPS)などの一連のセンサーを搭載し、カヌーの位置やスピード、進行方向、カヌーを漕ぐ頻度や強度など様々な情報をリアルタイムで収集・評価します。また、選手にも心拍数モニターが付けられ、そのデータを各カヌーに搭載されたデータ収集システムに送信します。

リオデジャネイロの風景

最上部の画像:アニメーション化したオールの可動範囲。(画像:Andrey1981 20)
アニメーション画像:リオデジャネイロの風景(画像:GEレポート・ブラジル)

集められたデータは、クラウド上のインダストリアル・インターネットのプラットフォームに送信され、詳細な分析や他のカヌーのデータとの比較が行われます。そして、選手やトレーナー、コーチは、タブレット端末を使ってインダストリアル・インターネット上に集められたチームの総合的な結果、個々のデータの詳細な分析結果を閲覧できるようになるわけです。

ブラジルのカヌー連盟でスポーツサイエンス部門のディレクターを務めるヘロス・フェレイラ氏は今回のGEとの取り組みについて「プロジェクトの目的は、トレーニング・セッションで収集された情報を活用して、選手のパフォーマンスを最適化することにあります」と語っています。つまり、選手たちは今回のトレーニング・セッション中にデータ管理システムに集積・分析されたデータを通じて、これまでとは全く異なる視点から自分たちのパフォーマンスを総合的に見直すことができるようになるのです。

これは、ほんの始まりに過ぎません。GEでは今後、アンドロイド端末向けのアプリを開発し、代表チームだけでなく、ユースチームも同様に成績向上のため、データを活用できるようにする予定です。

この、ブラジルのカヌー連盟の挑戦は、インダストリアル・インターネットの幅広い可能性を示唆するもの。その結果次第では、今後スポーツ界におけるインダストリアル・インターネットの活用にますます拍車がかかるかもしれません。

2020年の東京オリンピックの頃には、データ解析でパフォーマンス進化を図るチームや選手も増えて、スポーツが一層レベルの高いものになっているかもしれませんね。