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宇宙版 “ゴールドラッシュ”の予感。 鉱山小惑星サプライチェーンの完成なるか!?

夏休みも盛り上がりつつあるこの時期、各地で宇宙関連の企画展が開催されていますね。いまや宇宙は遠い存在ではなく、ビジネスの視野にも入れられるものに。

1849年、米国カリフォルニアの金鉱に一獲千金を夢見た30万もの人々が世界中から押し寄せた「ゴールドラッシュ」はご存じのとおり。でも、いままさに「宇宙版ゴールドラッシュ」が起きようとしていること、あなたはご存じでしょうか!?

金銀ザクザク?天文学的な埋蔵量
NASAによると、地球近辺に存在する直径1キロ程度の小惑星には、3000万トンのニッケル、150万トンのコバルト、7500トンのプラチナが埋蔵されているとか。その価値は、プラチナだけでも、現在の市場価格にして3,900億ドル(約39兆円)に相当します。

小惑星の金鉱サプライチェーンを確立するのは誰だ?
いまこの分野では、ディープ・スペース・インダストリーズ(Deep Space Industries)社とプラネタリー・リソーシズ(Planetary Resources)社という2つの企業が金脈めがけて競争中。でも、宇宙に挑戦するためには潤沢な資金力も必要です。その点、グーグルのエリック・シュミット会長とバージンのリチャード・ブランソン会長からの支援を受けている プラネタリー・リソーシズ社が 一歩リードしています。

NASAのターゲット
ゆっくり回転する小惑星は比較的捕獲しやすいのだとか。NASAは2014年予算の一部を投じて、ロボット技術で小惑星を捕獲し 安定した月の軌道へと乗せ換える、という技術開発を進めています。これによって低重力環境での掘削技術のテストを行えるようにしているのです。

過剰供給というリスク
小惑星ひとつが埋蔵する7,600トンものプラチナは、2013年の世界中における需要の45倍にも相当。宇宙で大量採掘した鉱物を地球に持ち込んだとすれば、価格破壊が起きる可能性も・・・。莫大な投資によって実現しようとしている宇宙での鉱物採掘も、その投資インセンティブを享受できないリスクがあることは否めません。

スペースコロニー(人工居住地)を目指して
宇宙の可能性は、このほかにも様々なアイディアを呼び起こします。
たとえば、小惑星の金属を使って、月や火星に居住するための建造物を建築することもできるかも?また、小惑星に含まれる水分を商業衛星の燃料に変換させることだって可能かも。実際、前出のプラネタリー・リソーシズ社は、この水の燃料化を自社のビジネス・ゴールにしています。

注:この記事は、GE Look aheadに掲載された記事をもとにGE Reports Japan編集部が作成したものです。