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ハードウェアとソフトウェアの結婚=無敵のアドバンテージ

新たな産業時代にフォーカスしているGE。GEのCEOを勤めているジェフ・イメルトは、
製造とビッグデータの組み合わせこそ、これからのビジネス成功の鍵であると言います 。

AmazonからZynga(米国西海岸を本拠地としてフェイスブックなどで動くソーシャルゲーム開発企業)に至るまで、データのスライシング、ソーティング、分析を通じて強力なビジネス・インサイトを見いだす企業が増えています。対してGEの場合、CEOを務めるジェフ・イメルトは「競争上の絶対的なアドバンテージ」を与えてくれるのは、“ビッグアイロン(鉄のかたまり)とビッグデータの組み合わせ”だと断言します。

今年5月、産業界の経営者たちに加え、ウォールストリートのアナリストや投資家が集結したElectrical Products Group Conference。イメルトは、産業機器とソフトウェアの両方を手がけるメーカーの立場から、GEの「産業機器に関する知見、物理学やアナリティクスの知識を組み合わせる能力」が顧客とGE自身に優位性を与える、と強調しました。

GEのソフトウェアは2017年末までに50万台の機械やその他の資産を管理・モニターするようになる見込みです。それによって年間80億ドルの収益を得るだけでなく、生産性向上によって5億ドルの利益を得られると推計。イメルトは「ソフトウェア分野への10億ドルの投資はすでに自社の生産性向上による経費削減で回収済みです。投資家の皆さんは、タダで利益を手に入れられるようなものですよ」と語っています。

GEキャピタルの大部分の売却を決め、金融事業からの撤退を表明してから約1か月後。イメルトは、GE依然、新たな産業の時代を形づくることにフォーカスしていると述べました。

ここで“機器とソフトウェア”が融合した一例をご紹介します。

GE製の風力タービン

昨秋時点、GEがそれまでに設置した風力タービンは25,000基を数えました。
GEはいま、コンピュータ上で風力発電所をシミュレートする「デジタル・ウィンド・ファーム」に取り組んでいます。

GEパワー&ウォーターのチーフ・デジタル・オフィサーであるガナッシュ・ベルは「ソフトウェアとデータ分析力を使って『デジタルツイン』、すなわちバーチャル上に仮想風力発電所を作るんです。そこでデータを収集・学習し、風力ファームを最適化しています」と言います。「この仮想デジタル風力発電所を活用すれば、同じ風量で20%も大きい電力を生み出すことができるんですよ」

EジェットエンジンのLEAPエンジン

いまGEのジェットエンジン技術を搭載した飛行機は2秒に1機が世界のどこかを離陸しており、その頻度はさらに増す予定です。米国の成果ベースで8,900基分の受注を受けている「LEAPエンジン」は、2016年に実用化される予定で、現時点ですでにGEアビエーション史上最大のベストセラーエンジンとなっています。このエンジンは、GEアビエーションとフランスのスネクマ社(サフラングループ)が50%ずつ出資した合弁会社、CFMインターナショナルが開発。さらに、GEアビエーションのエンジニアが、このエンジンと機体全体をインダストリアル・インターネットに接続します。このシステムを通じて、一見しただけでは見えない飛行パターンやコスト削減の可能性をあぶり出し、航空会社の年間の燃料費を1%以上削減することを可能にしています。その削減量はフライト1時間あたり平均550ポンド。毎時、スーツケース11個を満たす燃料を削減することになります。

機関車「エボリューション・シリーズ」

GEのTier 4規制対応機関車「エボリューション・シリーズ」は、米国の厳しいTier 4排出ガス規制の基準を満たした初のエンジンを搭載しています。このエンジンも、すでに過去最高となる400億ドルの受注を得ています。オーストラリアのロイ・ヒル鉄鉱石鉱山では、インダストリアル・インターネットに接続されたGEの機関車が、毎時900万以上のデータ・ポイントを「Locotrol Distributed Power」と呼ぶシステムに送信。このデータは走行中の列車の運行管理に活用されています。

他にもさまざまなインダストリアル・インターネット活用事例が。詳しくは、こちらをご覧ください。