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GEエンジニア達のアイディア共有の場、GEストア

GEのイノベーションの中枢を担っているGEグローバル・リサーチ。その新しい概念である「GEストア」では、
エンジニア達が事業部門の枠にとらわれず難題の解決に向けて革新的な手法を研究しています。
彼たちのアイディア共有の場、「GEストア」をご紹介します 。

GEの最初の研究所は、1900年にニューヨーク州スケネクタディにあった、ある科学者の裏庭の納屋で誕生しました。しかし、当時3名の従業員が勤務していた木造の納屋(下の写真参照)は、1年後に火災で焼失・・・前途多難なスタートを切りました。

GEグローバル・リサーチの初代の研究所

それから100年以上を経た今、GEグローバル・リサーチは世界最大級の産業研究所としてGEのイノベーションの中枢を担っています。写真の納屋があった場所のすぐそば、ニューヨーク州ニスカユナに位置する本部を筆頭に、アメリカ、ブラジル、中国、ドイツ、インド、イスラエルで9つの研究開発拠点を運営するまでに拡大。これらの拠点には、約3,000人の科学者たちが在籍し、機関車から風力タービン、ジェットエンジン、ソフトウェアの開発に至るまで、GEのビジネス課題を解決すべく研究に取り組んでいます。そこではこれまでに複数のノーベル賞受賞者が研究を行い、発光ダイオード(LED)や頭部MRI(磁気共鳴断層撮影装置)、新しい複合素材などの最新テクノロジーを培ってきました。GEは今年も、売上の約5%に相当する170億ドルを研究開発(R&D)に投じる予定です。

GEのコンピュータ断層撮影装置(CT)

上の画像:GEのコンピュータ断層撮影装置(CT)のテクノロジーは、
脳内はもちろん、航空機部品の検査にも利用できます。

最上部の画像:Dr. Seyed Saddoughiと彼のチームは、
シンセティック・ジェット・アクチュエータと呼ばれる一連の装置を開発しました。
この装置は、小さな鞴(ふいご)のように機能し、航空機の主翼や風力タービンブレード、
船体における空気や水の流れをより効率的に制御するだけでなく、
電子機器の冷却にも使用できます。

これらの開発拠点以外にも、GEには47,000人のエンジニアが勤務しています。彼らが専門知識を蓄積し、事業部門の枠にとらわれず難題の解決に向けた革新的な手法を開発することによって実際の結果へとつなげていく。GEのCEOであるジェフ・イメルトは、このアプローチを「GEストア」と呼んでいます。

「研究は、突然のひらめきに頼って進められるものではありません。戦略的アプローチを組み立て、忍耐強くハードワークを継続することが大事なんです」――GEグローバル・リサーチ(GRC)を統括するマーク・リトルは言います。

2015年におけるGEの製造業での売上高は1,080億ドルに達し、昨年比で7%増加しています。その成長要因となったGEの産業機械をよく見てみれば、至る所で「GEストア」が活用されていることがわかります。たとえば、移動可能な発電プラント製品群は、本来ジェットエンジン向けに開発されたテクノロジーを使用しています。また風力発電事業では、MRI向けに開発された超電導磁石を活用して、発電量の最大化を実現しようとしています。

中でも、テクノロジーが融合された製品の好例として、米政府のTier 4排出ガス規制に対応した、GEの最新式ディーゼル/電気機関車「エボリューション・シリーズ」が挙げられます。

Tier 4規制対応の機関車とGEストア

Tier 4規制対応の機関車「エボリューション・シリーズ」

この機関車では、発電システム、燃料システム、排気システム、ターボチャージャーおよびその他にGEの異なる6つの事業のテクノロジーが融合されています(上のインフォグラフィックを参照)。その結果、既存モデルに比べ、窒素(NOx)排出量を76%、粒子状物質排出量を70%削減できるとしています。加えて、この機関車であれば、米環境保護局(EPA)の規制をクリアするために必要とされる高額なインフラ投資費用を15億ドルも節減することが可能です。

こうしてみてくると、「GEストア」の考え方、それ自体が興味深いイノベーションと言えるのかもしれません。ノーベル賞に輝いたエール大学の生物学者、ジェームズ・E・ロスマン教授は、GEヘルスケアの元チーフサイエンティストを務め、現在もスケネクタディのラボに顔を出している経験からこう語っています。「大学では、研究分野の結集を通じたコラボレーションや発見について数多く解説していますが、GRCほどそれらが有機的に機能している場所に遭遇したことはありません。定量化できない知識を組織全体で有効活用する、それがGE流なのです」