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今夏、GEが世界最大の風力タービンをオランダに建設予定

ロッテルダムの名物である風車やキューブハウス、チューリップ畑のように、近い将来人々の注目を集めるであろう新しいタワーがあります。GEが今週ロッテルダム郊外に建設する計画を発表した、世界最大の風力タービン「Haliade-X」のプロトタイプです。このタービンは、直径220メートル(アメフト場2個分の長さ)、基礎部分から羽根の最上部までの高さが260メートルのローターを備えています。これは、ニューヨークの自由の女神像の台座から松明の先端までの高さのほぼ3倍です。

この巨大なローターで技術者たちはより多くの風をとらえ、業界用語でいう設備利用率を向上させることができます。風は常に吹いているわけではないため、設備利用率は特定の施設で1年間動力タービンを常時フル稼働した場合に生み出されるエネルギーに対して、実際に発電できる量を表しています。GEのHaliade-Xの設備利用率は63パーセントを記録し、競合と比べて5~7ポイント高くなっています。「基本的に、設備利用率の1パーセントは100メガワット当たり700万ドル分の利益を顧客にもたらすことを意味します」と、開発チームを率いるビンセント・シェリングは言います。「これは素晴らしい数値です」

Haliade-Xの発電能力は12メガワットで、欧州の16,000世帯の電力を十分にまかなえる量です。GEの技術者によると、北海沖の施設にある機械のうちの1基だけで年間67ギガワット時を発電できる計算になります。

クリックして拡大。最上部と上部画像:GEリニューアブルエナジ

Haliade-Xは洋上タービンですが、GEリニューアブルエナジーとそのパートナーであるフューチャーウィンドは、プロトタイプを陸上に建設する計画を立てています。これは、特に冬に北海沖が荒れることを鑑みて、5年間の試験期間中は技術者たちの施設立ち入りを容易にするためです。それでも、オランダの港の周囲に広がるこの平坦地は風が強いため、「もっとも激しい気象条件の中で」当技術を試験することができる、とGEリニューアブルエナジーの副社長兼洋上風力部門CEOであるジョン・ラベルは言います。

GEによると、建設は2019年の夏に開始されます。この試験計画により、型式証明を取得するために十分なデータが収集できる予定で、2021年の商品化に向けた重要なステップとなります。

同プロトタイプは、2018年3月にGEリニューアブルエナジーが発表したHaliade-X開発に対する4億ドルの投資の一部です。同社は、洋上風力の発電コストを削減し、競争力を高めることを目指しています。

このプロジェクトの一環として、高さ107メートルの巨大なタービンブレードも開発しており、GEリニューアブルエナジーの子会社であるLMウィンドパワーが設計し、フランスのシェルブールにある新しい工場で製造中です。また、GEはHaliade-Xのナセル(タワー上部にある発電機や他の装置を収容する部分)をフランスのサン・ナゼールにある工場で製造する予定です。

「私たちは『我々が作れる最高且つ最大のローターとはどのようなものだろう』と自問し、それを更に上回るものを開発するように自分達を駆り立てました」と シェリングはGEレポートにて語っています。 「技術的な観点からチャレンジはありますが、私たちは十分実現可能だと考えています。このタービンの強みは、設備利用率が高く、発電量が競合製品より優れている点です。このような製品は他にはありません」

スペインのカステリョンにあるLMウィンドパワーの工場で働く作業員たちが、Haliade 6MW風力タービン向けの73.5メートルのブレードを仕上げる。画像:ニカノル・ガルシア (GEレポート)

 

GEのHaliade 6MW風力タービンはロードアイランド州ブロック島にある米国初の洋上風力施設(上部)と北海沖にある大規模なドイツのメルキュール・ウィンドファームで稼働している。画像:クリス・ニュー(GEレポート)

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