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W杯決勝トーナメントも目が離せない!カナリアイエローを鮮明にする技術

6月12日に開幕したFIFAワールドカップ・ブラジル大会もすでに決勝トーナメントに。地球の裏側の試合をTVで観ている日本のサッカーファンにとっては、睡眠不足からの疲れを感じつつも、興奮の高まりを止められない2週間になりそうです。この世界最大のサッカートーナメント、テレビ観戦する人口の延べ数はおよそ30 億人と推計されており、7月13日にリオデジャネイロのマラカナン・スタジアムでに行われる決勝戦は、史上最高の視聴率をはじき出すだろうとも言われています。

今回のブラジル大会では、1ゲーム平均34台ものカメラを用いて、64ゲーム全試合が超高画質でテレビ放映されます。全世界へと届けられるこの映像をいっそう魅力的なものにすべく、GEは12の公式スタジアムのうち、決勝会場となるマラカナンを含む5つのスタジアムのハイテク照明の設計と施工を行いました。

リオデジャネイロ マラカナンスタジアム上空より

GEの照明は、照明光学と精緻なフォーカス技術によりフィールド上の影を軽減します。また、自然光に近い高光度の光を生成し、ブラジルのユニフォームが芝の上で忠実にカナリアイエローに見えるように設計されています。 「オレンジに見えたら困るでしょう?」と、照明エンジニアでありGEライティング・ラテンアメリカのマーケティング・ディレクターを務めるセルジオ・ビンダは笑います。「光は本物でなくちゃね。世界中のファンがテレビをつけたとき、まるでスタジアムにいるように感じられるようにね」

最高水準の光と均一性を得るため、フィールドから121フィート(約36.8m)の高さのマラカナン・スタジアムの天井には、396台のGE製EF2000プロジェクターが設置された

マラカナン・スタジアムでは、GEのエンジニア達はフィールドから10インチ(25.4cm)上に位置する5m×4.5m間隔の315個のグリッドポイントに合せて照明を調整した

この照明部門のチームは、自然な色を生成する高精度で高効率な投光器の開発に、GEグローバル・リサーチの科学者とともに取り組みました。「光とは電磁放射で、それぞれの色は特定の波長に対応して視認されているものだと聞いたことがあるでしょう?」とセルジオ。「波長がユニフォームなどの表面に反射することで、われわれは色を見ることができる。もし光源が赤の波長を作れなかったら反射することもできず、ユニフォームのその色は見えなくなってしまうんだ」

アマゾン熱帯雨林の奥深くにある街マナウスのアレーナ・アマゾニアは、6月14日のイングランドVSイタリア戦でデビューした

GEがスタジアムに設置した照明は、白熱球が発する光に近いほぼ完璧な白光を発しながら、白熱球よりも高効率で耐久性がある電気メタルハライドランプ。各器具は鏡面アルミコーティングの反射体と特殊ガラスレンズを備え、ピッチ上の特定箇所に光線を放射することができます。「ランプと光学技術は企業秘密なんですよ」としたうえで「特別なソフトウェアを使って最高の構造を設計し、ランプの輝度を上げているんです」とセルジオは言っています。

ブラジル北部の街、レシフェにあるアレナ・ペルナンブーコ

マラカナン、ポルト・アレグレ、ブラジリア、マナウス、フォルタレザの各競技場は、それぞれおよそ400台の照明を備えています。GEの社員たちが全ての照明をフィールドに焦射するための調節作業にかかるのは約3日。2サイドそれぞれの側から、一度に2台の照明を調節します。フィールドに重ね合せた特殊なマトリックスに即して調整し、発せられた光を光測定装置で測定するのです。セルジオは「ここはほとんど完璧な照明だよ」と自慢げに語ります。

GEライティングは、芝の上だけでなくブラジリアの国立競技場やマナウスのアレーナ・アマゾニアの屋内空間にも光を当てています。

光測定装置で照度を測定するGE社員 ブラジリア国立競技場にて

GEはスポーツ施設照明のベテランでもあるのです。1927年には、GEはメジャーリーグ初のナイター試合を照らしていいます。1935年5月24日金曜日には、20,000人の観衆のもとで行われた歴史的ゲーム、シンシナティ・レッズがフィラデルフィア・フィリーズを2-1で下した試合も照らしました。

まだまだ、歴史に残る名シーンが生まれるであろうブラジル大会。GEの照明も、その一瞬一瞬を照らします。